木村幹夫(2010年入社)
製造部 開発室
INTERVIEW
製造部 開発室
Q.1
めがねフレームの製造に用いる金型の設計や、土台など補助道具となる治具(じぐ)の設計を、主に行っています。金型とは、素材を挟み込んで成形する型枠のようなもので、製品の種類の数だけ必要となります。作業工程としては、手造りの試作フレームが企画室からあがってくるので、そのめがねフレームの金型を作るための図面をCADで仕上げていきます。
ポイントとなるのは、効率の良さやコストパフォーマンスを踏まえた作成です。各工程の内容は、金型から生み出されるパーツによって変わってきますから、金型づくりには、後に続く工程の内容はもちろん用いられる機械の知識も欠かせません。
Q.2
設計の仕事は、最初から見えている商品の完成像へ近づけていく作業になります。自分の考えや先輩のアドバイスを集約しながら、課題を一つひとつクリアしてく工程は非常に面白いです。もちろん、思っていた仕組みができなかったり、異なる仕上がりになったりすることもあります。その際は、「設計自体に問題があるのか」「治具がふさわしくないのか」など、何が間違っているのかをとことん探っていきます。大変ですが、壁を乗り越えて、完成像通りの商品が出来上がると嬉しさは大きいです。
Q.3
もともと電機メーカーで働いていた経験があり、新しい職場でも、ものづくりの仕事がしたいと考えていました。そんな時、増永眼鏡で電気・電子分野エンジニアの募集があることを知ったのです。福井にめがね産業を築いた会社として社名は知っていました。めがねに関しては無知でしたが、自分の知識や技術を少しでも活かせたらと思い、応募しました。
Q.4
はい、そうです。試験研究部という部門で、めがね型ウェアラブル端末を中心に携わっていました。具体的な商品内容としては、まばたきを促す機能の付いた「Wink Glasses(ウインクグラス)」や、ワンタッチでレンズカラーの濃度を変えられる「SHUNKAN(瞬間)サングラス」などです。昨今、設計工程の生産性・効率性の向上が必要になってきたため、設計部門の強化人材として抜擢されました。
これまでは2D(二次元)CADでの設計でしたが、3D(三次元)CADによる立体的な設計へ移行していく予定です。3Dの展開を実現し、デザインの自由度を上げ、パーツ展開の広がりを生み出しながら、製造および改善の効率性や生産性を向上させていきたいです。
Q.5
社内設備は、必要に応じて整えられていきます。100年を超える伝統がある、というと古い会社のように聞こえますが、実際に働いてみて、常に新しいことに取り組んでいる会社だと実感しました。歴史があるからこそ、積み上げた品質の上でさらなる追求をする責任があるのだと思います。企画から販売までめがねづくりの全ての工程が備わっていることも、新しい商品を生み出す環境としてふさわしいと感じます。各工程におけるチェックが簡単にできるので、必要な検証作業が随時行えます。
Q.6
ボタンひとつで様々な作業が行えてしまう現代ですが、私たちの行っているものづくりは、そう簡単ではありません。「人が手を動かしてつくる」ことでしか生み出せないモノやコトがたくさんあるのです。増永眼鏡には、めがねづくりというものづくりの全てがあります。ぜひ、一度見学に来てください。興味が湧くはずですよ。